こんにちは、リスティング広告運用担当の山本です。
マス広告と比べて、リスティング広告には「地域を細かく指定して配信できる」というメリットがあります。
全国展開していないビジネス、地域ごとに集客に差をつけたいビジネスにとってはありがたいですよね。
でも、「はじめに地域の設定をしたっきりそのまんま……」なんてことになっていませんか?
地域別にレポートを見て調整することで成果の改善につなげましょう!
詳細な配信地域の確認方法
◆ Google Adwordsの場合
確認したいキャンペーンを選び、[詳細分析] で [表示: ユーザーの所在地]を選択(この違いは後ほど説明します)。
あとは [表示項目] で表示したい項目を選択します。
デフォルトでは [都市部] なんて項目もありますが、これは日本国内だと何も表示されません。
アメリカへの配信だと、ここに「シカゴ」とか「ロサンゼルス」とかの大きな都市が表示されます。
◆ Yahoo!スポンサードサーチの場合
[レポート]タブから、[新規レポートを作成] で [レポートの種類] を「地域別レポート」にします。
都道府県別のレポートが作成できます。必要に応じて、[表示切替] で「市・区・群」を選びましょう。
設定していない地域で表示されているときは
「配信地域設定を大阪にしているのに東京にも配信されている!」
なんてことがあるかもしれません。
「Googleのバグ!?」とあわてる前に、キャンペーンの設定を確認しましょう。
[ターゲット地域の詳細設定] が
「ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域に関する情報を検索しているユーザー、またはターゲット地域に関心を示しているユーザー」
になっているのが原因かと思います。
つまり「東京にいて大阪のことを調べているユーザー」に配信されているわけです。
この場合、ビジネス形態によって対応は異なります。
たとえば大阪のビジネスホテルであれば、「東京にいて大阪のことを調べているユーザー」は有力な見込み客です。
何の問題もないので、設定を変える必要はありません。
でも大阪の美容院であれば、「東京にいて大阪のことを調べているユーザー」には広告を配信しないほうがいいでしょう。
東京から大阪まで髪を切ってもらいにくる人はほとんどいませんからね。
この場合は [ターゲット地域の詳細設定] を 「ターゲット地域にいるユーザー」に変更したほうがいいでしょう。
成果の悪い地域が見つかったら
ビジネスによっては、地域によってコンバージョンのしやすさが異なると思います。
たとえばマンションは都市部に多いので、マンション販売は都市部でコンバージョンしやすい傾向があります。逆に地方のほうが一戸建てを探している率は高くなります。
全国展開のECショップだと地域差はあまり関係なさそうですが、「北海道と沖縄だけは送料が高い」設定にしていると北海道と沖縄のユーザーはコンバージョン率が悪くなるかもしれません。
これはあくまで仮説ですので、実際にレポートを見て地域別のCPCやコンバージョン率を確認することが重要です。
他と比べて成果の良くない地域があれば、
・ 入札比率を下げる/止める
・ キャンペーンを分けてその地域に特化した広告文をつくる
・ キャンペーンを分けてその地域に特化したLPを見せる
といった対応をおこなって、他の地域の足を引っ張るのを防ぎましょう。
広告の目的を考えよう
地域による配信の調整については、これといった正解はありません。
宣伝するサービスの内容によって変わります。
地域に関係なくコンバージョンを増やすことが求められるサービスもありますし、
「CPAが高くなってもいいから東京のコンバージョンを増やしてほしい!」というサービスもあるでしょう。
配信の目的をクライアントにしっかり確認して、最適な地域設定をおこないましょう。